【家業ラボ】「先輩家業後継者への相談の場 経営相談会」にてお話させて頂きました。
2021/08/20
https://kagyoinnovationlabo.com/2997/
今回で3回目となる、悩める後継者を対象とした経営相談会を開催しました。メインテーマを「製造業の脱下請け!ビジネスモデル改革」とし、後継者の相談に対し、従来の薄利多売のビジネスから高付加価値ビジネスへ転換を図った2社の後継者をゲストに招きお話を伺いました。
・事業を転換した時の心持ちやその時に起きたことなどについて
・軌道に乗るまで何年ぐらいかかったのか
・従来のビジネスを残すのか否か、その判断方法
について、ゲストと宮治さんとで掘り下げていきました。
ゲストの後継者のお二人からは、実際に事業転換をした時の話として、先代後継者である父親には黙って始め、じわじわ他業種とのコネクションを作って少しずつ取引を増やし、既存事業と売り上げを並べるまでに育て上げた話や、直感的にこれからはデザインに特化するべきだと感じ、すぐにデザイン学校に入学して勉強し、デザイナーとのコネクションを作り形にした話などをお聞きしました。
従来のビジネスを残すか否かの判断は、自社の財務状況や、そのビジネスの収益性による部分もあるが、一番は「ときめくか、ときめかないか」が重要であるというお話で盛り上がりました。それは新規事業であっても同様に、自分自身がときめくビジネスを追求することで、アイディアも生まれ、モチベーションも上がり、結果として収益性も上がるということです。
また、事業の規模を大きくするべきか否か、領域を広げるべきか、という参加者の疑問に対しては、規模拡大を目的とするのではなく、独自性を追求することが重要であるという指摘がありました。どれだけ自社の付加価値・独自性を追求し、顧客に価値を認めてもらえるのかが大事であり、それによって高収益な事業を継続していくことを目的とすべきで、事業規模を追求するのは時代の流れとしてもあまり有意義では無いという意見が出ました。
最後は、参加者の皆様から「他業種の経営者と話す機会が無いため、非常に参考になった。また前時代的な考え方ではない、ありのままの意見を聞けたことが心地よかった」「自社のビジネスを考えるヒントをもらった。具体的に動いてみたい」と言った感想が出ました。